体操男子で五輪個人総合2連覇の内村航平(33=ジョイカル)の最後の演技が見られることになった。

14日午前10時から都内のホテルで行った引退会見で3月に演技を行うことを明かした。

「今日引退会見やってますけど、本来の引退は3月12日です。というのも、12日に最後の舞台を東京体育館でやりたいと思ってて、そこで、最後に全身痛い体にむち打って6種目をやろうかなと思ってます。どういう形でやるかは打ち合わせをして、他の選手も呼びたいかなと思っているので、最後に見ていただき、最後にしようかなと思ってます」と説明した。

10時4分からの入場曲は「栄光の架け橋」。冒頭から立ってマイクを握り、話し始めた。引退を決めた時期も明かした。

「(東京)五輪が終わり、次の世界選手権に向かう道中、練習をしていく中で、しんどすぎたといいますか、このままだと先が見えないなと感じて。世界選手権の前にはこれが最後かなという感じで世界選手権に挑みました」。

昨年に生まれ故郷の北九州市で開催された昨年10月の世界選手権では、決勝で見事な着地を決めた。

「最後の最後は決勝に進んで、着地を決めて終わりたいという気持ちで演技をしてやりきれたので、結果は伴いませんでしたが、下の世代にも、これが体操だ、本物の着地だというのを、僕らしいところを最後に見せられたと思うので、そこはよかった」と振り返った

「特に引退会見と言うことで、特別な感情はそこまでなくてですね、まあ、ただただ、ああ引退するんだなみたいな感じで、あまり実感は今のところないです」と会見を始めた。

11日に引退を発表し、この日は今後も含めた現在の心境などが語られる予定。

感染対策を徹底した上で、多くの報道陣も会場に集まった。

内村は昨夏の東京五輪では、種目別の鉄棒に絞って予選落ち。昨年10月の世界選手権では6位の成績を残していた。