ウィザーズの八村塁とラプターズ渡辺雄太による日本人直接対決が、ワシントンの本拠地キャピタル・ワン・アリーナで20年2月以来約2年ぶりに実現した。

ともにベンチスタートとなった2人は第1Q残り4分25秒でほぼ同時にコートに入った。早速1対1で対決する場面もあった。八村がまずジャンプシュートを放つが、こぼれ球を渡辺がリバウンド。その後のプレーで八村も負けじとディフェンスリバウンドを獲得した。残り1分12秒に八村がカットインからレイアップシュートを決めこの日初得点をマークした。

第2Qはともに最初からコートに立ち、八村が残り10分9秒、同9分37秒と連続得点。残り7分48秒にもジャンプシュートを沈めた。前半はチーム最多の8得点4リバウンドをマークした。調子が上がらない渡辺は残り10分38秒でベンチに下がり、その後の出場はなかった。

第3Qはともにベンチで、ウィザーズがリードされた残り4分24秒に八村がコートに。すると残り3分8秒に3点シュート決めて76-80と差をつめた。3試合連続2ケタ得点も達成した。ただ、その後はシュートと連続で外すなどで、チームは77-91と14点差まで開いてしまった。

第4Qは先発で出た八村は、序盤から立て続けにディフェンスリバウンドでチームに貢献。攻撃では残り7分56秒にゴール下でダンクを試みたが、相手センターのシアカムにブロックされた。7分38秒に再びディフェンスリバウンドを獲得したが、同7分14秒にベンチに下がった。

ウィザーズは残り1分で102-102と追いついたが、最後に105-109と競り負け通算23勝23敗。同じ西地区のラプターズは22勝21敗となった。

八村は19分50秒の出場で11得点8リバウンド。渡辺は5分47秒の出場で得点なしの2リバウンドだった。

試合後会見に臨んだ八村は「久しぶりに彼(渡辺)と対戦したが、彼みたいに日本人がNBAのコートで戦っているというのは、ボクにとってもいい影響を与えてくれる。彼とはマッチアップもできたが、彼もディフェンスが得意なので、いいディフェンスをされました」と話した。

試合前にはコートで談笑していたが「シーズンも中盤になって、調子がどういう感じとか話しました」と明かした。この日は3点シュートも決め、チーム最多の8リバウンドと徐々に本来の調子を取り戻しつつあるが、現状については「少しずつリズムは戻っているが、もう少し様子をみながらやっていきたい」と話していた。