女子シングルスで3年ぶりに女王に返り咲いた伊藤美誠(21=スターツ)が今後、混合ダブルスに挑戦しない理由について詳しく語った。

東京五輪に向けた混合ダブルスのペアリング決定前夜を振り返り「私は水谷選手と組まなければ(混合に)出ませんと言っていた」と明かした。その理由について「勘です。水谷選手となら普段のワールドツアーなら優勝できないけど、1発大きな大会だったら水谷選手とでなければ優勝できないと思っていた。最後はやってくれるという安心感があった」と語った。

続けて「他の選手もレベルは高いし、ワールドツアーも全力でやってくれると思う。一方で水谷選手とではワールドツアーは勝てなくても、大一番でやってくれる感じがある。五輪も1回戦負けか、優勝かという感じ。私はそこにかけました」と述べた。

金メダルは大切な思い出として心にとどめているという。「同じ静岡県出身のペアで組めたところからして、私の思い出として、ここにあるもの」と両手で輪を描き、大切そうに表現した。

日本女子代表の渡辺武弘監督は「監督としては(混合に)出てほしい」と述べた。それについて伊藤は「監督さんや協会はそうだと思います。でも私は自分で決める派なんです。ピンと来ないと組まない。それが的中したのが水谷選手。やっぱり自分の勘は大事だなと思いました」と話した。【三須一紀】