快勝で22年初白星だ! リガーレ仙台が大野石油広島に3-0のストレート勝ち。序盤から連続得点で流れをつかみ、終始試合を優位に進めた。コート内外からチームを鼓舞した佐藤あり紗選手兼監督(32)は、チームの頭脳と土台の一人二役をこなし、要所での好采配と安定したサーブレシーブで、2カ月ぶりの勝利に貢献した。

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Vリーグ2部に今シーズンから新規参入したリガーレ仙台が、今季3勝目をつかんだ。指揮官は「1人1人がポジティブに練習に取り組み、それを試合で実践できたことが今日の勝利につながったと思います」。ルーキー宮田あかり(23)をはじめ、小沢史苑主将(24)、高野唯(25)が2ケタ得点と躍動。内容は良かったが、なかなか勝利に結びつけることができなかった悪い流れを、選手が試合を前向きに楽しむことで断ち切ってみせた。小沢主将は「楽しみながらバレーをするという自分たちが大切にしていることを出せました。楽しみながら勝ちにこだわってやれた結果だと思います」と振り返った。

V2参入から約3カ月。指揮官は3カ月を振り返って、「経験の差を痛感しています。全体を見るという部分に欠け、負けにつながっていた」。現在は3勝6敗で暫定8位だが、「内容の良い試合、良いプレーも多く、選手の成長する姿を見られましたが、正直もっと勝ちたかった。悔しい気持ちの方が大きいです」と胸の内を明かした。

今季は残り6戦。来週からは、毎週末に2試合を戦っていく予定だ。小沢主将は「1点1点、1戦1戦、まずは目の前の試合に全力を注ぐ。1点1点に向き合って戦っていきたいです」。指揮官は「コロナ禍で対戦相手が変わったり、会場が変わったりと普通のリーグとは異なりますが、今まで試合できなかったことやVリーグに参入できなくて悔しかった気持ちをその6試合にぶつけていけたらと思います」と力を込めた。快勝の勢いに乗ってシーズン終盤を駆け抜け、今季を良い形で締めくくる。【濱本神威】