日本体操協会は4日にオンラインで理事会を開き、無期限の登録抹消の処分を受けていた速見佑斗氏(38)の復帰を承認した。

埼玉県連から要請があり審議した結果、新年度となる4月から資格が認められる見込み。16年リオデジャネイロ五輪女子代表の宮川紗江への暴力行為で、18年8月に処分を受けていた。

同年7月に日本協会にパワハラに関する通報が入り、同氏に聞き取り調査をした結果、暴力行為を認めた。いったんは処分を不服として東京地裁に地位保全を求める仮処分の申し立て。宮川も代理人弁護士を通じ「パワハラされたと感じていません」などと処分に疑義を呈し、逆に塚原光男副会長、妻の千恵子女子強化本部長のパワハラを訴えたが、その後に速見氏が仮処分の申し立てを取り下げ、処分に至っていた。

この日、理事会で発言した具志堅幸司副会長は、日体大監督時代の教え子でもある同氏について「(本人は)2度とこういう(暴力)指導はしないと言っている」と説明した。