競泳で日本女子初のプロスイマーに転向した大橋悠依(26=イトマン東進)が15日、自身のSNSで、決断に至った意図や経緯を説明した。

肖像権の除外認定を受けてプロスイマーに転向した大橋は、その理由について「現役選手のうちからさらに活動の幅を広げ、水泳をもっと広めたい、知ってもらいたい、そしてスポーツの価値をもっと高めていきたいという思いがあります」とツイッターに投稿。「特に社会進出を目指す女性や女子アスリート、さまざまな分野で次世代を担っていく子どもたちにとっての希望であり、憧れとなるロールモデルになり、挑戦するための勇気やきっかけを届けていきたい」と続けた。

後輩たちへの道を切り開きたいという思いも背負っての決断となった。「後に続いていく選手が将来決断をするときに、こういう道や選択もあるんだと思ってもらえるような、自分らしい新しい道を歩んでいきたいと思います」。

競泳選手の肖像権は原則として日本水連が保有するが、トップスイマーに限り、除外認定の申請を行えば自ら管理可能となる。昨夏の東京オリンピック(五輪)で個人メドレー2冠の大橋は、1月に日本水連に肖像権除外認定を申し出、常務理事会で受理された。北島康介、萩野公介、渡辺一平、瀬戸大也に続く日本競泳界5人目で、女子では初のケースになった。