カーリングで女子の世界選手権が19日(日本時間20日)、カナダ・プリンスジョージで開幕し、日本代表として中部電力が出場する。

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今大会で試験採用されるのが、「ノーティック・ゾーン・ルール(No-Tick Zone rule)」と呼ばれる新規則。これは先攻のセカンドの1投目(両チームを通じて最初の5投目)までは、センターラインに触れている石を、そのライン上から外してはいけないというルールだ。

北京五輪ではロコ・ソラーレのリード吉田夕梨花が、フリーガードゾーンにある石に軽く当て、プレーエリアの外に出ない程度に少しずらすショットをしばしば見せていた。「ウィック」と呼ばれる繊細なショットだが、試験採用された新ルールにより、そのショットが今大会では禁止される。

新ルールの影響により、ハウス内にストーンがたまりやすくなることが予想される。スキップの北沢育恵は「先攻時でも得点を取りやすくなり、ゲームの面白さが出てくるのかなと思う」。リザーブの松村千秋は「先攻時には、いかにセンターラインに乗せるかがこれまで以上に重要になる」と分析した。

チームの清水絵美マネジャーは、「ノーティック・ルールが採用されることになり、全員でルールを再確認しました」。試合形式での練習を増やすことで、新ルールへの対策を練ってきたという。