宇野昌磨(24=トヨタ自動車)が悲願の初優勝を飾った。

【メダリスト会見(2)】

-宇野選手。1人で練習して大変だったと聞きました。今後、スイスに戻るのでしょうか。今後の予定を教えてください

【フィギュア】宇野昌磨が初の世界一!鍵山優真2位、友野一希6位/世界選手権男子フリー詳細

宇野 今の予定は、とりあえずアイスショーにたくさん出ます。プログラムを作りに1度スイスに行くとは思うんですけど、まだ何月になるのか。でも近いうちに。プログラムが出来次第、アイスショーで、できるだけ多く人前で演じて、身体になじませて試合に挑む形にしたいなと思います。

-(米シカゴ在住の、名物記者フィリップ・ハーシュ氏から)宇野選手。26年のミラノ・コルティナダンペッツォ五輪(オリンピック)を目指す考えはありますか

宇野 僕は、五輪という舞台を目標にしたことがあまりないので。僕が今、何を目指してスケートしているのか分からないんですけど、より来年も成長したいということは考えています。その中に五輪という舞台があるかもしれませんし、僕の考えは1年、数カ月でも変わるので断言はできませんけれども、自分にとって、次またスケートが苦しくなった時、どうなるかが分からないので。次の五輪がこうです、とは言い切れないです。

-宇野選手。ステファン・コーチへの感謝の言葉があれば。また、鍵山選手の存在とはどのようなものでしたか

宇野 ステファン・コーチには本当に感謝していますが、これからもスケートを続けていくので。これからもお世話になります、とお伝えしたいです。優真君、存在が大きかったです。影響が大きかったと思います。憧れの存在、という発言はありましたけど、今は本当にお互いに刺激し合って成長し合う、年齢はだいぶ離れているんですけど、友達。憧れ、とか遠い存在のように言われるより、友達として切磋琢磨していきたいなと思います。

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宇野はSP109・63点で首位発進。フリーでも自身初の大台となる202・85点をマークした。合計は世界歴代3位の312・48点。SP、フリー、合計、全てで自己ベストを更新した。

日本男子の優勝は17年の羽生結弦以来5年ぶり。高橋大輔(10年)羽生(14、17年)に次ぐ3人目の世界王者となった。