今季最少失点で新年度を快勝スタートだ! B2東地区3位の福島ファイヤーボンズが、同地区6位のアースフレンズ東京Zを83-52と圧倒。ジェイソン・ウォッシュバーン(31)が21得点11リバウンドのダブルダブル、アレックス・マーフィー(28)が19得点6リバウンドと、攻守でチームをけん引。1カ月半ぶりの有観客でのホームゲームで、ブースターに勝利を届けた。

第1クオーター(Q)から東京Zを寄せつけなかった。アレックス・マーフィー、ジェイソン・ウォッシュバーンを中心に攻撃を展開。2-2から4分半もの間、相手を無得点に抑え、フリースロー3本を含む7連続得点で14-2。ウォッシュバーンは第1Qだけで5得点6リバウンドと、ゴール下でビッグマンの役割を遂行。第1Qを20-6の14点リードで終えた。

第2Qは第1Qに続き開始から6分42秒もの間、東京Zを無得点に。7連続得点でさらに突き放し、主導権をがっちりとキープ。第1、2Qを1ケタ得点に抑える堅守で45-13で前半を折り返した。

第3Qも67-28とさらにリードを広げたが、第4Qは東京Zに優位に立たれた。ウォッシュバーンは「前半はすごくいいディフェンスができたけれど、後半でやられてはいけないところで点を取られてしまった」。森山知広ヘッドコーチ(HC=38)は「第3Qで防がないといけない3点シュートを2本決められた」と分析。30点差の大勝にも油断せず、今日3日の第2戦に向け、気を引き締めた。

今節は3月16日の福島県沖地震の影響により、当初予定されていたホームアリーナ宝来屋郡山総合体育館での開催を中止。県営あづま総合体育館での代替試合となったが、会場には544人のブースターが駆けつけた。応援してくれたブースターに勇気を与える大勝で、1日時点で点灯していたプレーオフ進出マジック「3」は、「2」に減少。森山HCは「この3月は苦しい月だった。ここを乗り越えて、県民の皆さまに笑顔になってもらえるように」と、近づくプレーオフ進出、目標のB1昇格へ気持ちを新たにした。【濱本神威】