3つのウロコを得た“カツオ”が、24年パリ五輪に向けて生まれ変わる。競泳の東京五輪日本代表、松元克央(25)が、1日付でミツウロコグループホールディングスと所属契約を結んだ。4日に同社が発表した。

これまで所属していたセントラルスポーツでは鈴木陽二コーチの指導を受けてきた。発展的解消という形で師の元を離れ、発足して間もない新興チームで新たな挑戦に乗り出す。今後も日本代表チームでは引き続き鈴木コーチからの助言をもらうことになる。

カツオの愛称で知られる松元は19年世界選手権男子200メートル自由形で銀メダルを獲得。東京五輪での活躍も期待されたが、予選で敗れた。今年3月には200メートル自由形と100メートルバタフライで6月の世界選手権(6~7月、ブダペスト)日本代表に選出され、代表チームの主将にも任命された。

ミツウロコグループはエネルギーや電力事業などを手がける。松元との契約に至った理由について「ゆるぎない精神とその挑戦し続ける姿勢に共感」したことを挙げた。昨年に発足したばかりの水泳部は同年の社会人選手権400メートルメドレーリレーで3位に入った。19年世界選手権日本代表の小日向一輝らが所属する。

◆松元克央(まつもと・かつひろ)1997年(平9)2月28日、福島県いわき市生まれ。千葉商大付高から明大進学後、セントラルスポーツを経てミツウロコへ。18年アジア大会の競泳男子400メートルリレーと800メートルリレーで金メダル、200メートル自由形で銀。世界選手権は2度出場。昨夏は東京五輪に出場した。186センチ、85キロ。ニックネームはカツオ。