1部2部入れ替え戦が行われ、V2で今季初優勝したヴォレアス北海道が1部10位のVC長野に3-2で競り勝ち、初のV1昇格へ王手をかけた。シーズン最終戦を足のケガの影響で欠場した張育陞(チャン・ユーシェン、22)が先発出場で復帰。第1セットから強烈なスパイクを決めるなど、流れを引き寄せた。「1試合目で負けたくなかった。勝つことができてうれしい」。勝利の瞬間、雄たけびをあげ喜びを爆発させた。

アタックでチームトップとなる40得点の張の活躍にエド・クライン監督(40)は「この2週間でしっかりと(ケガの)リカバリーしてくれた。彼は今シーズン通してとてもよかった。その中でもベストな試合」と高く評価した。

この日の勝利で1部昇格へ大きく前進した。10日の試合を勝利するか、敗戦でもフルセットに持ち込み得失点差が1点以内となれば、昇格が決まる。張は「今日の試合はもう終わった。新しい試合がある。絶対負けたくない」と語気を強めた。【山崎純一】

◆10日の試合が現役ラストゲームになるヴォレアス北海道の越川 また全然違う展開のゲームになると思う。しっかりと準備をして、勝って終わりたい。

◆途中出場で勝利に貢献したヴォレアス北海道の田城 どんな結果になっても全く悔いは残らない、全部出し切ってやろうという気持ちでプレーした。明日(10日)はみんなの力を合わせてヴォレアス史上最高のゲームをしたい。