A組で日本代表の松村千秋(29=中部電力)と谷田康真(27=コンサドーレ)のペアは、世界ランキング3位のノルウェーに6-5で逆転勝ちし、通算2勝2敗とした。

世界ランキング12位の日本は、有利な後攻で迎えた第1エンド(E)、松村のラストショットでスイープしていた谷田が転倒。ハウス内の石に触れながら倒れ込み、あわや負傷の一幕もあった。

思わぬ形で1点のスチールを許して試合の幕を開けたが、以降は一進一退。不利な先攻で迎えた最終第8Eは4-5で迎えたが、松村が最終投でNo.1、2を確保し、相手にプレッシャーをかけた。ノルウェーはラストショットでガードの石に当てる痛恨のミスが出て、6ー5と土壇場で逆転勝ちした。

前日の世界ランク2位スイスに続く強豪撃破。松村は「中盤、後半くらいで、あまりショットを自分が決めてなくて苦しい展開だったんですけど、取りあえず勝てて良かったです」、谷田は「苦しい展開でしたが、最後の最後まで石をどこに置くのか話し合って戦い切れた」と振り返った。

次戦は日本時間26日午後1時からニュージーランドと対戦する。

◆カーリング混合ダブルス 男女1人ずつのペアで争う。8エンド制で行われ、各エンドにつき1チーム5回ずつストーンを投げ合う。1人目は1、5投目、2人目は2~4投目を担当。両チームがセンターライン上の所定の位置に1つずつストーンを置いた状態から始まる。後攻チームは1試合に1度、ストーンを置く位置を左右いずれかにずらして配置する「パワープレー」を選択可能で、複数点を取るチャンスが拡大する。五輪では18年平昌大会から採用されたが、日本は2大会連続で出場権を逃している。

◆カーリング混合ダブルス世界選手権 20チームが2組に分かれて1次リーグを実施。日本はA組に入った。各組3位までが変則トーナメントに進む。決勝は30日。