フィギュアスケート男子で北京五輪銅メダル、世界選手権金メダルの宇野昌磨(24=トヨタ自動車)が、連続技のセカンドジャンプにトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を投入する可能性を示した。

8日、アドバイザリー契約する磁気健康ギア会社コラントッテのオリジナルモデル「コラントッテ TAO ネックレス スリム ARAN mini【SHOMA2022】」の発売を記念した名古屋市内でのイベントに出演。来季のジャンプ構成を聞かれ、「明確に決定かは分からないですが、ルールにあったジャンプ構成も考えているので、それに適応できる練習をしていこうと思います」と明かした。

6月の国際スケート連盟の総会で、来季のルール変更が話し合われる。ジャンプで提案されているの1つが「シークエンス」。ジャンプをつなぐ動きで、これまでは基礎点が0・8倍されていたが、これを1・0倍とする案が出ている。

「僕は(トリプル)アクセルー4回転トーループを跳べますが、もしそれがOKならトーループーアクセルでも、アクセルーアクセルでもポイントが変わらないとなると、(後半に)トーループをやる意味がない。セカンドにアクセルを跳べる練習をしておいても損はないのかなと」

基礎点の減点がなければ、「失敗が多い」セカンドジャンプに3回転半を組み込めるのは朗報となる。

「セカンドループを練習したいと言っていたのも、コンビネーションを有効に使ってポイントを上げたいという理由だった。ルールが変わり、もしかしたらループでなくてアクセルで代用はきくんじゃないかということで、最初にやらないといけない事がそっちになったかなということです」

4回転ルッツの練習もしているが、優先順位を変更。

「一番はコンビネーションが現実的で点数も上がりやすいのかな。ただ、もう1個4回転が増えたら、とてつもないアドバンテージにはなると思う。何年もかけて練習をちょこちょこやっていくというのもありなのかなと」。

トークショーの最後に色紙に記したのは「自分+適応」。

「ルールも変わるので、適応と書きました」

決定を待ちながら、練習を続けていく。