Wリーグ・アランマーレ秋田が24日、秋田市内でパートナー企業などに向け、新設されたチーム専用体育館のお披露目と22-23シーズン新体制発表会見を行った。

決意新たに何度も放物線を描く。佐藤ひかる(27)は昨季、日立ハイテクから移籍したが、開幕前の練習中に頭部を負傷。その影響で1試合も出場できずにシーズンを終えた。飛躍を期す今季は「今までにないくらい気合が入っている。早くバスケットがしたい」と言葉にも熱がこもる。

会場にいなくても、奮闘するチームメートの姿に心を動かされた。「試合を重ねるごとに成長していることが目に見えて分かった。悔しい気持ちもあったけど、うれしい気持ちもあった」。参入後初勝利を収めた1月15日は、出身地の大阪で喜んだことを鮮明に覚えている。「(勝利の瞬間は)うわぁ! となった(笑い)。一緒に会場にいれたらなと思った」。

現在は練習に参加し、3点シュートの精度を高めている。開幕まで、準備期間はまだたくさんある。「気合を入れすぎずに肩の力を抜いて。まずは自分のプレーや力を出せるようにチームのことを考えて頑張りたい」。今季から副主将に就任。1年分の悔しさを晴らし、破顔一笑でチームメートと勝利を喜ぶ。【相沢孔志】

◆新加入の北川愛理(23)が、新天地での活躍を誓った。四日市商(三重)を経て17-18シーズンから5シーズン、アイシンでプレー。持ち味は「スピードとジャンプ力」と話し、アランマーレ秋田ではセンターフォワードを務め、背番号は「7」に決まった。「ドライブやリバウンドで貢献することはもちろん、数字に表れないルーズボールのところも率先してプレーしたい」と活躍を誓った。