真夏のような暑さとなった会場で、昨季関西王者の京産大が圧勝した。

関西のライバル対決はフッカー梅基、フランカー三木、WTB船曳ら昨季からの主力メンバーに故障者を多く抱えていても、終わってみれば計8トライを奪う圧勝だった。

前半は互いに持ち味を発揮する展開になり、前半1分、バックスの走力を生かした同大に先制を許した。

京産大は同11分にラインアウトからモールを押し込み、フッカー内山二千斗(4年=京都成章)が得点し追いつく。

だが、17分にはまた失点し7-14。前半はリードを許す時間が続いた。

同24分にモールを押し込んで同点とし、その後もFWのトライで勝ち越しに成功。前半終了間際にはWTB松岡大河(3年=東福岡)が相手の隙間を縫うように駆け抜け、前半を28-19で折り返した。

勢いに乗った京産大は、後半は一方的に4トライを追加。後半だけを見れば同大に得点を許すことなく、大差をつけて快勝した。

昨年度の全国大学選手権で4強入り。

惜敗した準決勝の帝京大戦(1月2日)でも活躍した家村健太主将(4年=流通経大柏)は「(今日は)できていたと思う部分は、あまりないです」と、大勝にも厳しかった。

家村にとってはけがからの復帰戦。久しぶりの試合に「試合感覚が落ちていると思ったので、とりあえず声出しを意識していた。暑い中バテてた部分もあったので、声をかけてまとめようと思いました」と話した。元日本代表SOの広瀬監督は大勝にも「前半はまだまだ課題が多い。この時期のスコアは気にしていないです。昨シーズンよりもいいチームを作る。ただ、それだけです」と語った。

悲願の大学日本一へ。22日に都内で戦った帝京大との練習試合は14-52で大敗。この日、同大に勝っても、さらなる成長が求められる。

家村は「日本一をまだとれていないので、これから1つ2つレベルを上げていきたい」と力をこめた。

【竹本穂乃加】