17日開幕の世界選手権(ブダペスト)日本代表の瀬戸大也(28=TEAM DAIYA)が、400メートルと200メートルの個人メドレー2種目に出場し、いずれも優勝。400メートルで4分13秒64、200メートルは1分57秒80のタイムで、後続に大きく水をあけてゴールした。

世界選手権に臨む日本代表選手の多くはすでに日本を出発し、前哨戦の欧州グランプリに臨むなどしている。瀬戸も当初は欧州グランプリに出場予定だったが、最終的には国内で強化メニューをこなす方針へと転換。この日の午前に行われた400メートルでは上半身の使い方がうまくいかず、「もう少し速いタイムで泳ぎたかった」。それでも肋骨(ろっこつ)が開きすぎないように意識するなど即座に修正。午後の200メートルでは「いいイメージで泳げた」とうなずいた。

世界選手権には、この日も泳いだ2種目に出場予定。目標タイムとして400メートルは4分7秒台、200メートルでは1分55秒台を挙げた。いずれの種目も連覇が懸かるが、大目標を24年パリ五輪に定めており、世界選手権に特化した練習はしていない。「そこが不安といえば不安だが、でもパリに向けてということをぶらさずにやりたい」。心揺れることなく2年後を見据える。

今春からは、16年リオデジャネイロ五輪女子200メートル平泳ぎで金メダルの金藤理絵らを育てた東海大の加藤健志コーチの元で練習に励んでいる。その金藤も得意とした平泳ぎに早くも手応えを感じているようで、「安定性が増したと思う」。

世界選手権の舞台となるハンガリーに向けては6日に出発予定。【奥岡幹浩】

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