日本ラグビー協会は26日、都内で理事会と評議員会を開催し、新会長に、元日本代表でサントリーホールディングス常務執行役員の土田雅人氏(59)を選んだ。任期は7月1日より2年。会見を開いた土田新会長は、3つの目標を掲げ、「1番の目標は再びW杯を日本に持ってくること」と、19年に開催したW杯の再現を最大の目標とした。

残りの2つは、「男女ともW杯でベスト4。(7人制の)五輪でメダル」と、「ラグビー人口を増やしたい」だ。日本男子のW杯は、19年大会のベスト8が最高成績。日本女子は出場がやっとで、ともに4強入りは高い目標となる。

土田新会長は、同大時代、故平尾誠二さんと大学選手権3連覇に貢献した。15年に、初めて協会理事となったのも「平尾に誘われました」。ともに「何とか日本のラグビーを変えていこう」と、夢を抱いた。

しかし、平尾さんは、理事に就任した約1年後の16年10月。夢半ばにして、がんで死去。土田新会長は「彼の思いが鮮明に焼き付いている」と、3つの目標の達成と、協会の改革を誓った。サントリーでの現在の仕事は続ける。

◆土田雅人(つちだ・まさと)1962年(昭37)10月21日、秋田市生まれ。秋田工高時代に高校日本代表に選ばれ、同大進学後は、NO・8として大学選手権3連覇。卒業後、サントリーで活躍し95年引退。同社ラグビー部監督としては、3度の日本一に輝いた。リーグワン1年目は東京SG(旧サントリー)でシニアディレクターを務めていた。