日本卓球協会の宮崎義仁専務理事(63)は10日にオンラインで取材対応し、24年パリ五輪代表の出場資格について国際卓球連盟(ITTF)に質問状を送っていることを明かした。

7月11日に発表された卓球の五輪予選方式には、団体に出る男女各16チームに自動的にシングルス2枠が割り当てられ、シングルスは同年6月18日発表の世界ランキング上位2人が出場権を獲得できるという旨が記されている。

日本協会は翌12日に質問状を提出。宮崎専務理事は「上位の選手が『望ましい』と書いていたが(事前に)説明を受けていた時には『望ましい』の後に括弧書きで『最終的にはNOC(日本では日本オリンピック委員会=JOC)が決められる』と聞いていた。メールの文章もある」という。同15日にはITTF側の責任者と電話で話し「日本協会の考えている選考基準で全く問題ない」と返答を得たが、日本協会側が求めている正式文書での回答は届いていないという。

パリ五輪に向けては日本協会が独自の選考基準を作成。国内の選考会やTリーグを含めた大会にもポイントを与え、上位2人を五輪代表に選出する方針で進めてきた。前日9日には選手へも現状を報告し、宮崎専務理事は「パリ五輪(代表選考)の考え方を全く変えることなく、そのまま選考できると確信を持っているが、はっきりとしたIOC(国際オリンピック委員会)やITTFなどからの返事が来ない。(前日は)選手からは一言も質問は出ませんでした」と説明した。