日本代表(世界ランキング38位)が若手主体のイラン(同23位)に80-58で快勝し、強化試合を2連勝で終えた。連日の活躍を見せた馬場雄大(26)がチーム最多21得点をマークした。

チケット完売となった3126人の観衆を、馬場が豪快なプレーで魅了した。第1クオーター(Q)終盤、相手ボールを奪った河村からパスを受け、力強くダンク成功。第2Qには自らスチールしてドリブルで運び、そのままダンクに持ち込んだ。

筑波大時代の卒論は「ダンクシュートの有用性と勝敗について及ぼす影響について」。ダンクは観客をわかせ、チームに勢いをもたらし、相手にダメージを与える。だからこそ「2点以上の価値がある」と解説し、「これからも積極的に狙いたい」。この日の2本のダンクが勝敗に及ぼした影響を問われると、「あったんじゃないですかね、やっぱり」と笑った。

3点シュートも2本成功。さらに空中でボールを持ち替えるダブルクラッチを決めるなど、NBA入りを目指して海外で磨いてきた技を見せつけた。先月には米サマーリーグに参加。今は代表活動に集中し、今月下旬のW杯アジア地区2次予選でもチームをけん引する。【奥岡幹浩】

〇…司令塔役のポイントガード河村がチーム最多タイの3スチールと守備でも貢献した。自身でも大きかったと振り返ったのが、第1Qに馬場のダンクのアシストにつながったスチールで「チームとしても流れに乗るプレーだったと思う」。この日対戦したイランとは、25日のW杯アジア地区2次予選でアウェーで対戦する。「受け身にならず、勝って日本に帰ってきたい」と気合を入れ直した。