日本スポーツ振興センター(JSC)は22日、新秩父宮ラグビー場(仮称、東京都)の整備・運営等事業について、民間事業者として「Scrum for 新秩父宮」を選定したと発表した。同落札者は鹿島を代表企業とし、構成企業には三井不動産、東京建物、東京ドームが名を連ねた。

新秩父宮は屋根付きの全天候型で、収容人数はラグビー大会時が1万5547人、イベント時は2万547人に設定。27年12月末を利用開始予定とする第1期でアリーナや観客席などラグビーを行う環境を整え、34年5月末に供給開始予定の第2期で付帯施設などを完成させる。

新たに建てられる秩父宮はラグビーが行われない日でも、他のスポーツ競技や各種イベントなど、さまざまな用途に対応することが可能となる。JSCの松坂浩史理事はラグビーと他のイベントの兼ね合いについて「ラグビーの日程を他のスケジュールよりも先だって入れられるようにする、ラグビーの利用料金を下げる、そういうことを総合的に考えて今回の提案になっている。ラグビー協会の(求める)十分な日数にセットさせていただいた」と言及した。

明治神宮外苑地区の再開発では、神宮第2球場の跡地に新秩父宮を建設。現在のラグビー場の位置に新神宮球場が建てられる。

 

◆日本ラグビー協会・土田雅人会長

秩父宮ラグビー場は日本ラグビー界の聖地のひとつであり、唯一無二の素晴らしい新ラグビー場の完成を期待し、これまで同様に日本スポーツ振興センター様ほか関係者の皆様と連携してまいります。