ラグビー女子15人制日本代表「サクラフィフティーン」(世界ランク13位)のSH阿部恵(24=アルカス熊谷)が、積極的な仕掛けでチームを金星に導く。

27日に東京・秩父宮ラグビー場で行われるアイルランド(同7位)とのテストマッチ第2戦「太陽生命チャレンジシリーズ2022」に向け、26日は本番会場で最終調整。W杯ニュージーランド大会(10月8日開幕)前最後の国内テストマッチは、ナイター開催となる。注目度の高い一戦へ「ちょっと体が力みました。明日はいっぱいお客さまもいると思う。リラックスして、自分らしいプレーをしたいです」と意気込んだ。

自らは激しいポジション争いの渦中にいる。22-57で敗れた20日のアイルランド第1戦は控えから途中出場。先発は17年W杯アイルランド大会を高校生で経験した津久井萌(22=横河武蔵野)だった。今回は先発と控えが入れ替わる形となり、19年夏から代表活動を経験する阿部は「近くにそういう人(津久井)がいたのでまねをしたり、盗んだりはしてきました。持ち味は仕掛けて、味方を生かすパスを放ること。チーム全員にいいパスを投げたいです」とチャンスを生かす。

アイルランドには過去6戦全敗。一筋縄ではいかない欧州の強豪だが、チームは雪辱に燃えている。身長147センチと小柄な司令塔は「相手の足が止まっている時に、さらにテンポアップしたい」。攻守で仲間を引っ張っていく。【松本航】