アイスホッケー女子日本代表「スマイルジャパン」のFWとして3度オリンピック(五輪)に出場し、今年3月に現役引退した米山知奈氏(30)が、今月1日付で母校の北海道文教大健康栄養学科の助教に就任した。

16日に同大で記者会見し、「現役時代に培ってきた経験を学生に還元できるように頑張りたい」とスマイルを振りまきながら意気込みを語った。

米山氏は14年に同大同学科を卒業し、管理栄養士の資格を取得した。助教就任のきっかけは、今年4月、同大を運営する鶴岡学園の創立80周年記念誌に掲載する記事制作の一環で行われた、同大渡部俊弘学長(70)との対談だった。

渡部学長から、選手へのサポートを目的に今年5月発足した新部署「アイスホッケー支援部」の説明を受け、同職就任を決意。米山氏は「引退後、アイスホッケー界に貢献できることはないかと考えていた。学生時代に学び足りないとも感じていたので、挑戦しようと思い決断した」と語った。本年度の後期は同部で栄養面など選手への支援活動を行いながら、スポーツ栄養学を中心に研究を開始する。来年度からは教壇に立ち授業を行う予定だ。【石井翔太】

◆米山知奈(よねやま・はるな) 1991年(平3)11月3日、苫小牧市出身。苫小牧東高を経て、北海道文教大健康栄養学科卒。04年に岩倉ペリグリン(現道路建設ペリグリン)に入団し、FWとしてプレー。女子日本代表では14年のソチ大会で初代表入り。18年の平昌、22年の北京を含め3大会に出場し、通算3ゴール3アシストを記録した。160センチ、53キロ。