女子テニスで、4大大会4度の優勝を誇る世界48位の大坂なおみ(24=フリー)が、東京オリンピック(五輪)を戦った思い出の舞台、有明コロシアムに戻ってくる。19日に、大坂が出場する女子ツアー公式戦、東レ・パンパシフィックオープンが開幕する。

初めて報道陣に練習を公開した17日、約2時間、みっちりと練習し、汗を流した。7月に2度の4大大会優勝を成し遂げた名将フィセッテ・コーチと契約を解消。それ以降は、父フランソワさんが暫定のコーチに就任した。

しかし、この日は、まだ来日しておらず、練習は専属のヒッティングパートナーが相手。いくつかの組み立てを想定し、何度もパターンでの練習を繰り返した。コート上での練習が終わると、厳しい指導で“鬼軍曹”と恐れられるシラー・フィットネスコーチと、フィジカルトレーニングに取り組んだ。

大坂は、12日に日本入り。会場での練習は15日からで、この日は3日目となる。悲願だった東京オリンピックでは、3回戦で敗れ、取材エリアで涙を見せた。その悔しさを、同じ有明で晴らしたい。

東レは、会場が大阪だった19年に優勝。大会は、20、21年と新型コロナウイルスで開催が中止となったため、今大会は3年ぶりの開催となり、大坂は前回覇者となる。全米前哨戦と全米で、得意の夏のハードコートは4大会に出場して1勝4敗。現在、3大会連続1回戦敗退と絶不調だ。その流れを、地元日本で断ち切れるか。

◆東レ・パンパシフィックオープンは、9月19日から25日まで、WOWOWで全日生放送。WOWOWオンデマンドでも同時ライブ配信される。