開幕ダッシュを飾る。B1秋田ノーザンハピネッツが28日、秋田市内で公開練習を行った。

昨季リーグ戦は31勝23敗で、過去最高勝率の5割7分4厘をマーク。クラブ初のチャンピオンシップ(CS)出場(準々決勝敗退)を果たした。さらなる飛躍を期す今季は、10月1日のアウェー北海道戦で幕開け。持ち味の激しいディフェンスを武器に東地区優勝、日本一に照準を合わせる。

試練のスタートだ。今季は北の大地での初陣からアウェー6連戦。古川孝敏主将(34)は「まず出だしの開幕戦は本当に開幕する試合なので、北海道で勝ちを取れるように集中したい。(アウェーが)6試合続きますが、しっかり勝ちをつなげてホームに帰ってきたい」。秋田開幕となる10月22日の琉球戦までに連勝街道を突き進む。

北海道に昨季4戦全勝した秋田だが、相手は得点王のショーン・ロング(29)ら個の力に優れた選手が多く、2試合が4点差以内の接戦だった。古川は「強力な外国籍選手がいて、そこを自由にさせてしまうと彼らのリズムになる」と警戒。「彼らのやりたいことを、自分たちが得意のディフェンスでしっかりつぶせれば、いい流れになると思う」。守備から突破口を開く。

秋田は外国籍選手3人が総入れ替えとなったものの、それ以外の陣容は変わらず、成熟度が問われるシーズンになりそうだ。「最後は笑顔で終われるように、優勝を目指してやっています。それをつかみとるために、チーム全員で覚悟を持って挑んでいきたい」。CS進出はもはや通過点。本気でBリーグの頂上を目指す。【山田愛斗】