ラグビー女子15人制日本代表「サクラフィフティーン」(世界ランク13位)は9日、ニュージーランド(NZ)のワンガレイでカナダ(同3位)とのW杯NZ大会1次リーグ初戦に臨む。

7日にはメンバーを発表。カナダ代表としてW杯2大会に出場した日本のレスリー・マッケンジー・ヘッドコーチ(HC)は「ワクワクしている。コンタクト、ゲームマネジメントで一貫性の持てるチーム。今のベストのラインアップが出ている」と準備に自信をのぞかせた。

今回のW杯は新型コロナウイルスの影響で1年延期となったが、通常は4年サイクルで巡ってくる大舞台。日本は17年のアイルランド大会で1次リーグ全敗し、今大会は8強を目指す。

22年に入り、5月にはオーストラリア(同7位)、8月にはアイルランド(同8位)から歴史的初勝利。期待が高まる一方、9月24日には開催国のNZ(同2位)に12-95と大敗した。それでもマッケンジーHCは「(課題は)自分たちのラグビーを見せられなかった。(大敗は)いい意味のショックとして受け取った。(W杯の)本番ではないように、準備をしておくためだった」と強調する。

世界的に小柄な日本にとって、相手を勢いづかせない防御が鍵を握る。プロップ南早紀主将(26=横河武蔵野アルテミ・スターズ)は言い切った。

「特別な何かをするんじゃなく、今までやってきたことをグラウンドでやるだけ。自分たちの役割を100%やれば、私たちは勝つことができる。それを(仲間に)伝えたい」

キックオフは日本時間9日午前11時15分。米国(同6位)、イタリア(同5位)と続く格上3カ国との1次リーグで、積み重ねた努力を世界に示す。

【松本航】

◆カナダ戦メンバー

〈1〉南早紀(主将=横河武蔵野、26キャップ)

〈2〉永田虹歩(国際武道大、9C)

〈3〉加藤幸子(横河武蔵野、11C)

〈4〉佐藤優奈(東京山九、7C)

〈5〉高野真希(横河武蔵野、17C)

〈6〉斉籐聖奈(三重パールズ、32C)

〈7〉長田いろは(アルカス熊谷、16C)

〈8〉永井彩乃(横浜TKM、11C)

〈9〉阿部恵(アルカス熊谷、11C)

〈10〉大塚朱紗(RKU、10C)

〈11〉今釘小町(アルカス熊谷/立正大、10C)

〈12〉中山潮音(横河武蔵野、8C)

〈13〉古田真菜(東京山九、15C)

〈14〉名倉ひなの(横河武蔵野、11C)

〈15〉松田凜日(日体大、6C)

〈16〉小牧日菜多(日体大、3C)

〈17〉鈴木実沙紀(東京山九、30C)

〈18〉ラベマイまこと(横河武蔵野、18C)

〈19〉玉井希絵(三重パールズ、14C)

〈20〉吉村乙華(アルカス熊谷/立正大、5C)

〈21〉津久井萌(横河武蔵野、19C)

〈22〉山本実(三重パールズ、21C)

〈23〉細川恭子(三重パールズ、8C)