関大が誇るホットラインが13年ぶりの「甲子園」を引き寄せる。

関西学生アメフトは次節の30日、ここまでともに4戦全勝の関大と立命館大がヨドコウ桜スタジアムで激突する。09年度以来、13年ぶりの甲子園ボウルを狙う関大が25日、大阪府吹田市内の大学グラウンドで練習を公開した。

関大は昨季、立命大に17-18と1点差で涙をのんだ。磯和雅敏監督が「昨年悔しい負け方をしている。チーム一丸となって勝ちたい」と意気込む大一番。オフェンスにおいて、その命運を握るのがQB須田啓太とWR溝口駿斗の2年生ホットラインだ。

ともに1年からスターターを担い、昨年の悔しさも味わった。須田は「立命戦は昨年の借りを返すために1年間やってきた。昨年は何がなんだか分からないうちに、がむしゃらにやっていただけ。今年は自信あります」。溝口も「立命は強いと思うが、自分が一番活躍して勝ちたい。相手は能力の高い選手が多いが、自分はすべてにおいて自信を持っているんで。圧倒して勝ちたい」と強気に言った。

須田はパスの獲得ヤードでリーグ2位の551ヤード、ランでも同129ヤードで10位につける。そして溝口は32得点、レシーブ回数17回ともリーグトップだ。溝口は「(須田を)尊敬してます。練習に対するストイックさ、自分も強く物事を言ってくれることです」。須田も「昨年より全然、関係性は深まっている」と信頼感を示した。

深めるためのツールが「サウナ」だ。「最寄り駅が同じなんで帰りの電車でプレーについて話すし、温泉も一緒に行きます。サウナも好きだし一緒に整ってます」と言い、溝口も「お互いに意識してコミュニケーションをとってきた」と明かした。

立命大の伝統的に強く、大きなDLを攻略するイメージも描けている。溝口は「(レシーブ)10回(獲得)200ヤードです」。この目標を有言実行すれば、勝利にグッと近づく。【実藤健一】