フィギュアスケート男子の佐藤駿(18=明治大)が11日、今季グランプリ(GP)シリーズ初戦に臨む。

GP第4戦英国大会(シェフィールド)のショートプログラム(SP)を翌日に控えた10日、本番会場で公式練習に参加。ショートプログラム(SP)の曲をかけての通しでは跳ばずに流した高難度の4回転ルッツを、40分間の練習後半に着氷させた。

SP、フリーともに組み込む予定とし「降りられてはいるんですけれど、正直、自分の実力で跳べていない感じがある。降りていても自分ではしっくりきていないジャンプが多かった。明日の公式練習ではルッツを自分の実力というか、しっかり跳ぶようにしたい」と潜在能力の高さを示した。

2月には左肩を手術。目指してきた北京五輪(オリンピック)のフリーが行われていた、同月10日のことだった。リハビリは一段落したといい「ほぼほぼ100%に持ってこられている」とキッパリ。今季はGP最終戦のフィンランド大会(25~27日、エスポー)にも出場予定で、初のGPファイナル(12月、イタリア・トリノ)進出を目指す。

「もちろんファイナルに出たい気持ちはあります。いったんは置いておいて、この試合に集中したい。これまでの試合で、日本勢が男女とも表彰台に乗っているので、この試合でも日本勢全員で、表彰台を独占できるようにしたいです」

SPは11日(日本時間12日)、フリーは12日(同13日)に行われる。佐藤のモチベーションは高い。(シェフィールド=松本航)