「一時は、やめることも考えました」。元世界4位の錦織圭(32=ユニクロ)が、復帰への苦悩を明かした。契約するユニクロのイベントが19日、都内で行われ、報道陣に対応した錦織は、「リハビリ期間中だった6~8月には、やめることも考えた」と、引退を意識したことを明かした。また、来年1月に行われる全豪出場も不安視した。

錦織は、1月に左股関節の関節唇損傷を手術。昨年10月から長期離脱中で、今年の夏以降に復帰に向け、リハビリ中だった。股関節のケガは完治したが、練習中に右足首を捻挫。10月21日に、今季は復帰を断念することをマネジメント会社を通じて公表していた。

現在も「1カ月は練習ができていない」と、現状を明かし、「復帰の時期は、自分でもまだ分からない」とした。12月16日に開幕する非公式戦ワイキキカップ(ハワイ)にも「まあ、厳しいかなと思います」と、不参加も示唆。理想としては「全豪に間に合うこと」としたが、「いきなり全豪というのはない。チャレンジャーから少しずつ」と、ツアー下部大会からの復帰を計画中だ。