昨季王者の宇都宮が快勝し、連敗を3で止めた。ホーム3連戦で手痛い連敗を喫してから、約3週間の中断期間を経て、アウェーでの一戦。第1クオーターから積極的な守備でリズムをつくり、三河に1度もリードを許さず、12点差をつけて快勝した。

特に光ったのは3点シュートの正確さ。鵤誠司(28)が5本打ってすべて成功させるなど、チーム全体で企図数28、成功15、成功率53・6%の高い数字をたたきだした。

また、課題の1つだったセカンドユニットが躍動。ヤン・ジェミンがハードな守備で三河の勢いを止めれば、荒谷裕秀(23)笠井康平(29)も効果的に得点を重ねる。試合前まで今季2得点に止まっていた荒谷は、2ケタの12得点をマークした。

佐々宜央(さっさ・のりお)ヘッドコーチ(38)は「後半にヤン、荒谷、笠井が踏ん張ってくれて、リードを広げてくれたのが大きな要因」と高く評価。鵤も「チームとしてボールを動かしながらオープンショットが打てたのが良かった」と振り返った。

中断期間中、新戦力だったジュリアン・マブンガ(32)との契約を双方合意の上で解除した。3勝6敗とスタートでつまずいたチームをどう立て直していくか注目されていたが、今後の浮上を予感させる勝利となった。