宇都宮ブレックスが今季ホーム初勝利、リーグ戦3連勝で6勝6敗の五分に星を戻した。

前節までリーグトップの1試合平均21.1得点をあげていたジェロード・ユトフを中心に、攻撃力のある京都が相手。試合序盤をのぞいて常にリードを保ち、逃げ切った。

ポイントは第2クオーター(Q)だった。攻撃が停滞し、得点を奪えない時間が5分以上続く。気が付けば2点差にまで詰め寄られていた。佐々宜央(さっさ・のりお)ヘッドコーチ(38)は「こういう時こそディフェンスで粘ろう。単純なことをしっかりやろう」とチームを鼓舞。第2Q残り4分21秒、比江島慎(32)が3点シュートを決めて、嫌な流れを断ち切った。

チーム最多の20得点、リーグ通算5000得点もマークした比江島は「あそこでしっかり決められて良かった。少しチームも落ち着けたかな」と振り返る。今季4戦目にしてホーム初勝利に「お待たせしました」と頭を下げると、本拠地に詰め掛けた3734人のファンから大きな拍手を送られた。

反省点もある。第4Qだけで京都に3点シュートを6本も決められた。佐々ヘッドコーチは「相手は3点シュートの多いチームで、それをいかに抑えるか。しっかり反省して明日につなげたい」。勝てば今季初の「貯金」となる、京都との第2ラウンドに向けて気を引き締め直していた。