Wリーグ新潟が皇后杯全日本バスケットボール大会の初戦を迎える。3日の2次ラウンド(R)1回戦(神奈川・平塚総合体育館)で、1次Rを勝ち上がった東京医療保健大と対戦する。Wリーグ勢は2次Rから出場。新潟はチーム内に新型コロナウイルス感染が広がり試合が中止になるなど、実戦は10月29、30日のリーグ戦、三菱電機戦以来となる。

実戦から遠ざかるチームを主将のSF西垂水美桜(24)がまとめる。「次の試合に向けて頑張る。今はそういう気持ち」。東京医療保健大はインカレ5連覇中の強豪。「学生には普通に負けたくない」。自身は三菱電機戦で14点、17点と2戦続けて2桁得点をマークし、その好感触を持ち続けている。

11月2日に選手、スタッフ12人の陽性が判明し、11月5、6日のデンソー戦が中止。全体練習再開は同14日からだった。一昨年、昨年とチームに感染者は出ず、初めてコロナ禍に巻き込まれた。今季から主将に就任した西垂水は小まめにチームメートに声をかけながらまとめてきた。未体験の状況にも「とにかく体力を戻すこと」と各自がトレーナーにメニューを相談して体を動かすように意識付けさせた。

試合会場の神奈川は地元。家族や知人も応援に来る。「自分たちのやることをやって勝ち切りたい」と気を引き締めた。【斎藤慎一郎】