横浜ビー・コルセアーズの河村勇輝(21)がキャリアハイの32得点をマークした。

中2日のゲームながら、コート内を縦横無尽に走り回り、宇都宮ブレックスの守備陣を切り裂いていく。出場時間は今季最長の31分11秒、要所で3本の3点シュートも決め、アシストは13。日本代表の若き司令塔が敵地で光り輝いた。

「キャリアハイは喜ばしいけど、チームが勝ったことが一番幸せ。今日はチームが上向くか下向くか、大事な試合だと思っていた」

3日前の11月30日、川崎との「神奈川ダービー」で38点差(60-98)をつけられて大敗。ショックを引きずってしまえば、さらに負け数が先行し、今季の大目標であるプレーオフ出場に早くも黄信号がともるところだった。

Bリーグになってから、昨年まで宇都宮には1度も勝てず、14連敗中でもあった。「試合前のミーティングで、勝って歴史に名を刻もう、という話があった。それもモチベーションになった」

4日に敵地で連勝できれば今季のチーム成績を五分に戻すこともできる。「強豪に勝ったあとはチームとして緩い雰囲気が出てしまいがち。チャレンジー精神でフルスロットルで絶対勝つという気持ちでいきます」。21歳ながら、チームを引っ張っている。