青森山田を代表して全国舞台で躍動する。16日、青森市内の同校で全国大会に出場するサッカー部、陸上部男女駅伝、ラグビー部の壮行式が行われた。全国高校サッカー選手権は28日、全国高校ラグビー大会は27日に開幕。全国高校駅伝(都大路)は25日に号砲が鳴る。

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“常勝軍団”青森山田サッカー部は同校初の全国高校選手権2連覇に挑む。26大会連続28度目出場で県内公式戦は393連勝中。高校年代最高峰のプレミアリーグEASTでも高体連(部活)最高順位の今季4位と勝負強さが光る。全校生徒、職員が見守る壮行式で多久島良紀主将(3年)は「3年間の集大成として今まで積み上げてきたものをすべて出し切り、1戦1戦全力で戦います。青森県、青森山田高校を代表し、再び青森県に優勝旗を持って帰れるように頑張ります」と力強く宣言した。

高校サッカー界の名将が今大会を最後に青森山田を去る。来季からJ2町田の指揮官に就任する黒田剛前監督(52)は、総監督としてヘッドコーチから昇格した正木昌宣新監督(41)を支える。正木新監督は「1試合1試合、非常に難しい試合になるが、今年はチーム力で勝負したいと思っているので、応援してくれる方すべてに感謝し、ピッチ上で(選手が)躍動してくれることを期待しています」。31日の2回戦・広島皆実戦から2連覇に向けた戦いが始まる。【山田愛斗】

■駅伝 男女アベック入賞だ

都大路で男女アベック入賞を果たす。男子は7年連続28度目出場で過去最高は09年の3位。北野鉄朗主将(3年)は「いい意味で監督を悩ますことができるメンバー争いが激しいチームになりました。8位入賞を目指し、最後まで走りきりたいです」。女子は30年連続30度目出場で過去最高は13、14、19年の5位。対馬千紘主将(3年)は「全員が強い気持ちを忘れず、心で走り、入賞を目指します。お世話になった方への感謝の気持ちを、走りと結果で表せるように全力で戦います」と「5位超え」を見据える。

■ラグビー部 初8強入り照準

ラグビー部は初の8強入りに照準を合わせる。全国高校ラグビーは4大会連続4度目出場。28日に明和県央(群馬)と初戦を戦う。過去3大会は2回戦敗退。内田瑛貴(てるたか)主将(3年)は「今年は例年に比べてディフェンス力が高いチームなので、ロースコアに持ち込み、全国の強豪校に勝ち、チーム目標であるベスト8を目指したいと思います」と力を込めた。