男子シングルスで世界ランキング日本勢最上位10位の奈良岡功大(21=IMG)が、けがにより途中棄権した。

1回戦で村本竜馬(ジェイテクト)と対戦し、18-21、21-18で迎えた第3ゲーム途中、10-12となったところでコート上で動けなくなった。

コーチを務める父浩さんによれば、故障箇所は左膝の上や股関節など複数存在。患部に処置を施しながら海外の大会を転戦してきたと明かす。さらに数日前には体調不良も発生。本人の強い希望もあって強行出場に踏み切ったが、2時間近い熱戦を繰り広げるなかで限界に達した。

パリ五輪の星として期待される奈良岡は今季国際大会で活躍し、ワールドツアー・ファイナル4強進出。世界連盟から将来有望な選手に贈られる「エディ・チューン賞」を受賞した。最新国内ランキングでは、長らくトップに君臨してきた桃田賢斗を抜いてトップとなっている。