全日本バレーボール高校選手権(1月4~8日、東京体育館)に女子は新潟中央が初出場する。4日の1回戦の相手はウェルネス(茨城)と初出場同士の対戦に臨む。右手甲に黒いフェルトペンで「ド素人」と記すメンバーの士気は高い。総体予選後に選手で考えたキャッチフレーズは「仲謳惹駆(ちゅうおうじゃっく)」。造語で「仲間を大切にして青春を謳歌(おうか)。人を引きつけるプレーで目標に向かって駆け抜ける」の意味を込めた。アルファベットで書くと「CHUO JACK」。全員守備、全員攻撃でコートを乗っ取りにいく。

相手ブロッカーに狙いを絞らせない。セッター桜井心薪(2年)のトスから多彩な攻撃。能登杏菜主将(3年)はオープンと中央攻撃。太田呼幸(3年)はライト攻撃が得意で、遠藤葵(2年)はブロックアウトを狙う。佐藤淳司総監督(47)は「相手ウンヌンじゃない。自分らのバレーを貫きたい」。長岡商で5回、春高に導いた佐藤総監督が新潟中央に赴任し初めて勧誘した選手が現3年生。推薦枠はないが「歴史の1ページ目に名前を刻まないか」という殺し文句で勧誘。能登主将は「あこがれていた舞台で勝つために頑張る」と力強く言った。【涌井幹雄】