大会連覇を狙った東海大大阪仰星(大阪第3)が準々決勝で姿を消した。

春の選抜、夏の7人制に続く3冠を狙うAシード報徳学園から前半11分までにラインアウト・モールから2トライで14-0とリードしたが、痛恨の逆転負けだ。

昨年大会Vメンバーのフランカー松沼寛治主将(3年)は「報徳さんのアタックがすごく強かった。準備はしていたけど、圧力でラインを下げられたり、ゲインを切られた。接点の場面で、気持ちで受けてしまった」と反省。要所で反則を犯し、流れを作れず、攻め込まれる場面が目立った。また、連覇の夢が消えたことには「僕は今まで『気にしていない』と言い続けてきたけど、正直、達成したかった。仰星がまだなし得ていないことを手にしたかったです」。時折、涙を流して声を詰まらせた。

湯浅大智監督(41)は「プレーの選択ミスが多かったですね」と報徳学園のプレッシャーに対応しきれなかったことを残念がった。「50対50の局面が多かったけど、ちょっとしたことで51対49となる」。高校日本代表候補6人を擁したが、昨年度のVメンバーは松沼、FB増山将(3年)ら数人だけ。「12月初旬にこの段階まで来ていないといけなかった」とチームとしての仕上がりが遅れたことを明かした。「満足? していません。この生徒たちは伸びしろばかり。もっともっと伸びていってくれると信じています」と今後のラグビー人生での成長に期待した。