東北(宮城)は鎮西(熊本)に1-2、3回戦で姿を消した。

あと1点が届かなかった。東北は、昨年の栃木国体優勝で本年度「2冠」を狙う鎮西に競り負け、出場2大会連続で8強入りを逃した。第2Sにジュースの末、Sカウントを1-1のタイに戻し、迎えた第3S中盤。6連続失点で一時5点リードと突き放されたが、安食浩士、小山暖人主将(ともに3年)の得点で追い上げ、一時は26-25とマッチポイントを迎えた。しかし、そこから痛恨の3連続失点。小山は「最後は軸である安食と自分が決めきれなかったところに尽きる」と言葉を絞り出した。

3年ぶりに帰ってきた冬の全国舞台。前回出場した20年3回戦で敗れた相手が、くしくも鎮西だった。この日は30得点を挙げ、チームを引っ張った安食は「やっぱり(相手が)強かった。だけど、試合自体は春高という最高の舞台を全員で楽しむことができたので良かった」とやり切った表情を見せた。

吉田康宏監督(52)は「どっちに転がってもおかしくない、最後のところまでいったが、ここまで子供らが頑張ってくれた結果でもあるし、勝たせられなくて悔しい」。今大会は身長190センチ超えの2年生2人がメンバー入り。優勝候補に競り負けたが、先輩の雄姿を目に焼きつけた後輩が、02年以来の優勝を果たすため、再出発する。【相沢孔志】

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