ノーシードから勝ち上がってきた誠英(山口)が、昨夏の全国高校総体(インターハイ)を制した金蘭会(大阪)に逆転勝利を収め、10年ぶりに決勝進出を果たした。
第1セットを奪われ、第2セットも23-24とセットポイントを許したが、ここからデュースに持ち込み、3連続ポイントで第2セットを奪取した。
身長182センチのミドルブロッカー北窓絢音主将(3年)が攻守に存在感を発揮。第3セット以降も連取し、勝利の瞬間はセンターコートに笑顔が弾けた。
チームをけん引した北窓は「金蘭会さんに勝てて、すごくうれしいです」とかみしめた。
今大会初の有観客開催となり、拍手や観客の息づかいが聞こえてきた。「応援があると士気が上がります。コートに入れない人の分まで頑張ろうと思えます」。温かいエールが力になった。
8日午後1時45分から、前回準Vの古川学園(宮城)との決勝に臨む。
「日本一しか見えていないので頑張りたいです!」
明るく意気込む声が、取材エリアに響いていた。