世界屈指のSH対決は、横浜キヤノンイーグルスの南アフリカ代表SHファフ・デクラークが圧勝した。

花園近鉄ライナーズのSHは、オーストラリア代表として通算110キャップを持つ百戦錬磨のSHウィル・ゲニアだ。

後半開始すぐ。横浜がラインアウトから、デクラークを生かすサインプレー。これを花園のゲニアが読んで阻止した。同3分にはハーフライン付近からゲニアが絶妙のキックでトライチャンスを作る。すると、今度はデクラークが全速力で戻って得点を許さなかった。

見せ場は同6分だ。横浜が自陣22メートルライン付近から攻めると、デクラークが左側でゲニアと相対した。パスダミーで抜き去ると、WTBイノケ・ブルアへつないで敵陣へ。最後はFBエスピー・マレーのトライへとつなげた。

デクラークは後半14分に交代するまで、素早いパスワークで元日本代表SO田村優と攻撃陣をけん引した。横浜は計11トライで圧倒。田村は1人で22点を稼いだ。

横浜は2勝1分け1敗。

花園は開幕4連敗。

横浜・沢木敬介監督 「(前節)1人少ないサンゴリアス(サントリー)にああいう試合をして負けて(23●32)、今週どう振る舞おうかと練習をしてきました。このまま自分たちのやり方を信じて、もう負けないという気持ちでレベルアップしていきたい」

花園・SHウィル・ゲニア 「相手に流れを与えてしまった。70点を取られる試合は本当に恥ずかしすぎる。チャンスがなかなかなかったので、リードしきれなかった」