米バスケットボールNBAでウィザーズからレイカーズに移籍した八村塁(24)が喜びをかみしめた。24日(日本時間25日)、ロサンゼルスの本拠地アリーナで記者会見し、伝統ある人気チームの一員になったことについて「夢の中にいるよう」と表現した。背番号は「28」に決定。この日の試合には出場しなかったものの、会場でチームメートの戦いぶりを見つめた。優勝が求められる名門で、勝者のメンタリティーをつかむ。

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八村はレイカーズのTシャツを着用して会見に臨んだ。「夢の中にいるような感じ」「すごく楽しみ」「アグレッシブにやっていく」。言葉の一つ一つに喜びがあふれた。ゴンザガ大時代で試合を重ねたクリプト・ドットコム・アリーナ(前ステイプルズ・センター)が新たな本拠地になることについて、「大学の時からここが僕のホームになると冗談で言っていた」と笑顔をみせた。

八村はトレードが決まった23日にロサンゼルス入り。身体検査などを終え、新しいコーチやチームメートと会った。レイカーズにはジェームズやデービス、ウィザーズで同僚だったウェストブルックらスターがそろう。「僕もレイカーズの一員なんだと思った。偉大なチームの一つでプレーできることに興奮している」と感慨を口にした。

試合前にはレイカーズの練習着で体を動かし、シュートを次々と沈めた。“LA対決”だったこの日のクリッパーズ戦には登録されなかったものの、ベンチからチームメートのプレーを見守った。現地が制作するテレビ中継では八村の表情が何度も映し出された。

ハム監督は「このチームに多くを持ち込んでくれるだろう」と期待を寄せ、25日(日本時間26日)のスパーズ戦には出場可能だと明言。八村は「自分はいろんなことができる。最高なことになると思う」と新天地デビューを待ち望んだ。

新しい背番号は「28」に決まった。チームの公式ツイッターは、新背番号をつけた八村のユニホーム姿を投稿。英語で運用されてきたアカウントながら、日本語で「ようこそthe #LakeShow,八村塁選手」との文字も添えられた。

ウィザーズ時代には自身の名字にもかけて背番号8をつけていたが、新チームでは故コービー・ブライアント氏の永久欠番。八村は2月8日生まれで、新しい背番号は自身の誕生日にもちなんだとみられる。

移籍決定後初めて自身のツイッターも更新。ウィザーズに対して「3年半のサポート本当にありがとうございました。DCは、僕がキャリアをスタートするのに最適な場所であったと思います」などと英語と日本語で感謝した。さらに自身の加入を伝えるレイカーズのツイートを引用して「LA Let’s Get It!」と投稿し、気持ちを新たにした。

〇…レイカーズはこの日、同じロサンゼルスが本拠地のクリッパーズに115-133で敗れた。両チーム最多46得点を挙げたジェームズは、ルーズボールを確保しようとした際に客席に飛び込むハッスルプレーも見せたが、奮闘は実らなかった。次戦から八村出場の可能性が高く、同じフォワードで主力のデービスが復帰するとも報じられている。西地区13位から、プレーオフ圏内への巻き返しを図る。