車いす女子シングルス準決勝で世界ランキング2位、第2シードの上地結衣(28=三井住友銀行)が同4位のグリフィオン(オランダ)にストレート勝ち。28日の決勝で、世界ランク1位の第1シード、デフロートと3年ぶりの優勝を懸けて対戦する。

準決勝を制した後、上地が応じたWOWOWの単独インタビューの内容は次の通り。

--圧勝だった。ここまで3試合で落としたゲームがわずか5だが、満足しているか

上地 満足はいってないですね。何とか勝っている。先週の大会と同じ選手と戦っていて、先週よりも良いスコアで勝ててはいます。今日の大きなコート(キアアリーナ)であったりとか、ボールの跳ね方だったりとか、しっかりと見極めて打てているところが良いところかなと思うのですけれども、動きだったりとかは全然納得がいってないので、引き続き調整しないといけないと思います。(外コートよりも)メイン会場の方がやはり(ボールが)跳ねますね。

--決勝の相手はデフロート。彼女に照準を合わせて取り組んできたと思うが、どのあたりが鍵になるか

上地 先週対戦してみて、早いタイミングでラリーの応酬というか、相手に時間を与えてしまうと、彼女もスピンのボールだったり、重いボール、たたくようなショットもありますので、とにかく体勢を安定させないということが重要かなと思います。多少、こちらの体勢が崩れたとしても相手の体勢が整わないタイミングで打ち続けて、ポイントを取る機会をうかがうことが必要になるかと思います。なので、もちろんリスクは取らないといけないと思いますし、プレッシャーがかかった時に、自分がどこまでできるのかということが1つ、挑戦になるとは思います。先週のコートより(ボールが)跳ねるので、そのあたりは突っ込みすぎてしまうと自分は背が低いので、かえって相手にチャンスボールを与えてしまうので、そのあたりのポジションの見極めも重要なポイントかなと思います。

--男子の小田凱人も決勝進出を決めた

上地 小田選手は現在、世界3位までランキングを上げていますし、今回初めての決勝を一緒に戦えるのはうれしいですね。

◆全豪オープンテニスはWOWOWで全日生放送。WOWOWオンデマンドでは全コートライブ配信される。