張本智和(19=IMG)が5年ぶりの日本一を逃した。男子シングルス、男子ダブルス、混合ダブルスでの3冠の夢もついえた。

前回王者の戸上隼輔(21=明治大)に2-4で敗れた。

3年ぶりに決勝へ進んだ張本は、相手の力強い攻撃をブロックし、チャンスを見いだそうとする。1-1で迎えた第3ゲーム(G)ではジュースの末に15-14とするも、そこから3連続得点を許し、15-17で落とした。

得点を奪うたびに「チョレイ!」の声で鼓舞したが、反撃も及ばなかった。

冷静な口調で「第3Gを取りきれなかったのが大きな敗因」と分析。「確実に打ち勝てるように進化していかないと」と猛省した。

ただ、今大会で準優勝したことで、24年パリオリンピック(五輪)男子シングルス代表の2枠を争う選考レースは独走態勢に入った。大会前の時点で暫定1位に立っていたが、さらに50点の上積みに成功し、2位に76点差をつけた。

◆今大会終了後のパリ五輪選考ポイント上位5人

<1位>229点 張本智和(IMG)

<2位>153点 篠塚大登(愛知工大)

<3位>150点 戸上隼輔(明大)

<4位>111・5点 及川瑞基(木下グループ)

<5位>105点 吉村真晴(TEAM MAHARU)