来季からアイスダンスに専念するため、今大会が最後のシングルでの出場になる西山真瑚(20=東京・早大)は62.95点で11位とした。

「初めての国体だったので、ある意味初めてな部分もあって、初めて見る景色だったり、いろんな選手、東京都の選手とか応援してくれているので、すごく自分にとって新しい経験にはなりました」。

都道府県別で争う国体。アイスダンスは実施されないため、現状では最初で最後の舞台になった。

「徹底的に緊張してたなっていうイメージで、それがエレメンツに全部現れたかなっていう感じです」。

冒頭の3回転フリップにつなげた3回転トーループは回転不足になり、続く3回転ループでは転倒した。スピン、ステップシークエンスでは持ち前のスケーティング技術を発揮して最高難度レベル4をそろえた。

「まずは1個、自分の終わりがまた1個近づいたかなっていう気もします」。

演技を終えると、四方に丁寧にお辞儀をし、目に焼き付けるようにながめた。30日、シングルスケーター最後の滑りとなるフリーを迎える。

「もう思いっきり全部試合前の緊張だったり、演技してる時の感覚だったり、風だったり、全て感じて終わりたいなっていう風に思います」。

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