女子ダブルス、混合ダブルスを制した早田ひな(22=日本生命)が女子史上4人目の3冠を達成した。決勝で木原美悠(18=エリートアカデミー)に2ゲーム(G)先取を許しながら、4-2の逆転勝利に涙。3年ぶり2度目の優勝で山泉和子、石川佳純、伊藤美誠に続く3冠となった。初の五輪出場へ、24年パリ大会の代表選考レースでも独走態勢。世界選手権(5月、南アフリカ・ダーバン)で「最低4強」と誓い、打倒中国勢の旗振り役となる。

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早田は2位に68点差のパリ五輪選考レースでも独走態勢に入った。選考対象期間は来年の全日本選手権終了日までの2年間で、国内外の大会やTリーグなどが対象となっている。折り返しに差し掛かり「どういう状況でも自分が100%じゃないと、選考レースを勝ち上がれない。(仮に)勝ち上がっても中国選手に勝つまでの技術、精度に至らない」と気を引き締める。

五輪シングルス代表には選考ポイント上位2人入りが求められる。残り1枠はその2人とダブルスが組め、団体戦のシングルスやダブルスで期待できる選手が選出される。今大会を区切りとし、以降は大半で選考ポイントが倍に設定されている。24年全日本選手権の優勝者には、120点(今回は60点)が与えられる。

準優勝の木原は大会前の4位から圏内の2位に浮上。暫定上位4人が配点の多い5月の世界選手権(1位=200点、2位=160点、4強=120点など)で加算が見込めるが、5位の石川は代表落ちの見通しとなっている。男子も今大会準優勝の張本が229点で2位に76点差をつけ、優勝の戸上が大会前の4位から3位に浮上。男女ともに2位争いが過熱している。

◆パリ五輪代表選考ポイント(女子)◆

順位 得点 選手名  (所属)

<1>224  早田ひな(日本生命)

<2>156  木原美悠(エリートアカデミー)

<3>134  平野美宇(木下グループ)

<4>127.5 伊藤美誠(スターツ)

<5>127  石川佳純(全農)

◆パリ五輪代表選考ポイント(男子)◆

順位 得点 選手名  (所属)

<1>229  張本智和(IMG)

<2>153  篠塚大登(愛知工大)

<3>150  戸上隼輔(明大)

<4>111.5 及川瑞基(木下グループ)

<5>105  吉村真晴(TEAM MAHARU