バレーボールVリーグ1部男子の東レが、今日4日から三島市民体育館でホーム連戦を迎える。

6季ぶりの優勝を目指すチームは現在、14勝8敗のリーグ4位。上位4チームのファイナルラウンド進出に向けて、3連覇を狙う同2位・サントリーと対する。篠田歩監督(43)は「前半戦は戦列を離れた選手がいた中、天皇杯準Vを含め、若手選手がよく踏ん張った」と振り返った。リーグ戦は残り14試合。若手選手の成長がチームを支える今季、2年目のMB西本圭吾(24)が後半戦の鍵を握る。

「昨季は試合に出ることに集中し自分と戦っていた。今季は相手を意識し勝つために戦えている」と自身の成長を口にした。1月の首位・WD名古屋戦(2勝)では2試合で8本のブロック。ジェイテクト戦(1勝1敗)でも10本を記録し、チームに勢いを与えた。「止めてやろうという欲を出さなくなったら、結果がついてきた」。精神面だけでなく技術面でも変化。最高到達点は半年前の3メートル52から現在、3メートル55までアップした。「夏から行っているスクワット系トレーニングの効果。体幹も鍛えられ美しく高く跳べていると思う」と実感を込めた。

指揮官からは「技術とパワーもついてきた。持ち前の元気で、チームの盛り上げ役としての貢献も大きい」と評価された。西本は「ファンと一緒にリーグ優勝を目指して頑張っていきたい。まずはホーム2連戦を勝ちきる」と力を込めた。【山口昌久】

◆西本圭吾(にしもと・けいご)1998年(平10)10月27日、広島県生まれ。尾道高1年時、友人から部活動に誘われバレーボールを始める。福山平成大2年時は、全日本インカレで準優勝に貢献。21年に東レに入団。189センチ、91キロ。