結成2年目のフィロシーク青森(1次リーグ3位)が8-1から試合をひっくり返され、準決勝進出を逃した。第7エンド(E)からミスが重なり、2エンドで8失点。3日にロコ・ソラーレから金星を挙げた勢いを持続させることができなかった。

序盤からリードを広げ、4-1で迎えた第5Eには3点を加点。8-1とリードして第7Eを迎えた。

しかし、ここからラインやウエートに乱れが生じ始める。第7Eで3失点すると、第8Eではハウス内に相手ストーン5個がたまった状況でラストロックへ。ここでフォース田中美咲(26)のドローショットがスルーとなり、5点をスチールされた。2エンドで8点を献上し、8-9と試合をひっくり返された。第9Eでも2点のスチールを許した。

田中はハキハキとした口調ながらも「ちょっとしたほころびからうまくいかなくなっちゃったから悔しいところかな」と肩を落とした。大量失点した場面については「今までやってきたシートとは違って変化が大きかった。対応がうまくできてなかったのかなって感じがします」と反省。アイスリーディングや対応力に課題を見いだした。

今後はツアー参加を検討している。「国内は出られたら出たい。できれば海外にも」。悔しさを糧に、さらなるレベルアップを図る。

フィロシークは21年6月、青森県出身のメンバーで結成された。もともとは3人ずつで、残り1人のメンバーを探していた2つのチームが合体。昨年の日本選手権は5位だった。

勝利したSC軽井沢クラブは、同日午後3時開始の準決勝で中部電力(1次リーグ2位)と対戦する。