新潟アルビレックスBBは宇都宮ブレックスに54-86で敗れて5連敗、31敗目(5勝)を喫し今季の負け越しが決まった。

特別指定選手のPG小池文哉(22=開志国際高-日本経大4年)が第4クオーター(Q)途中から出場し、Bリーグ初出場を果たした。同じく特別指定選手のSF武藤俊太朗(開志国際3年)も第4Qにリーグ2試合目の出場。新潟出身コンビがそろってコートに立った。また宇都宮の特別指定選手で新潟市出身のPG小川敦也(20=鳥屋野中-洛南高-筑波大2年)もBデビューした。

歓声に包まれながら小池がコートに立った。52-80の第4Q残り3分2秒、コナー・ヘンリー監督(59)に呼ばれると「シュートを決めてやろう」と気持ちを入れた。出場から17秒後に正面右寄りから3点シュートを放つが、リングに嫌われた。試合終了14秒前に狙った3点シュートも決められなかった。初出場で初得点はならなかった。ただ、「シュートを打つことはできた」。昨季王者・宇都宮を相手に臆せず得意のロングショットを打てたことは収穫だった。

「早く出たかった」とリーグ戦デビューを心待ちにしていた。開志国際高の後輩武藤が1月21日のホーム三河戦で、ひと足早くBデビュー。加えてこの日は宇都宮の特別指定選手で、鳥屋野中の後輩でもある小川が目の前でリーグ戦初出場していた。「小川選手には負けたくなかった」。第4Qはマッチアップし、果敢に攻めた。

武藤は小池登場より前の残り4分16秒に2試合目の出場。前日4日は18歳の誕生日も出番なし。自身への1日遅れの誕生日プレゼントで初得点を狙ったが「流れの中でボールを持つ時間が短かった」とシュート機会は訪れなかった。それでも「守備はできた」とシュートブロックに跳び、初のリバウンドを記録した。

新潟は31敗目を喫し、B1残留へ険しい道が続く。ヘンリー監督は「ターンオーバー15は練習で改善しなければならない」と課題を挙げた。一方、「小池、武藤などベンチから出るフレッシュな選手が必要」と2人に“起爆剤”としての期待を寄せた。【斎藤慎一郎】