B1秋田ノーザンハピネッツが仙台89ERSとの「東北ダービー」を71-56で制し、今季最長の5連勝。試合は秋田が終始リードするも、なかなか仙台を突き放せない展開。そんな嫌なムードを、第3クオーター(Q)終了間際、大浦颯太(25)の3点シュート(3P)で振り払った。仙台は1月18日、65-93の大差で敗れた秋田を71点に抑えるなど奮闘したが、得点が伸びず3連敗となった。

第3Q残り1秒、大浦の3Pが決まり、第3Q終了のブザー。それを合図に、ピンク一色のCNAアリーナ★あきたから大歓声が湧き起こった。大浦は「得点が取れていない状態で、3Pで第3Qを終われた。(あの1本は)すごく大きかったと思います」。前半を41-32で終えて勢いに乗りたい秋田だったが、仙台に食らい付かれ、第3Q残り48秒で51-42と点差は開かず。互いの堅守がぶつかる膠着(こうちゃく)状態で、チームが欲しかった1本を決めた。大浦は「今季はシュートの成功率も低い。そういった中で、下がりながらの難しいシュートを決め切れたのは、自分の中でもステップアップできているのかなと思います」と自信をのぞかせた。

昨年は26試合のうち11試合しか出場がなかった大浦だが、今年に入ってからは11試合連続で出場し続けている。プレーでも2桁得点が4回と安定した成績を収めており好調。だが大浦は「プレータイムをもらえている状況ですが、現状に納得はいっていない。もっともっと頑張らないと、勝ち取りにいかないといけない」と貪欲。まだまだ満足はしていない。

今季はここまでホームで4勝11敗と、ホーム戦を苦手としていただけに、大きな1勝だ。この勢いに乗り、今日の第2戦でもブースターに勝利を届けたい。大浦は「第2戦もしっかりと最後まで戦って、6連勝で終わりたいと思います」と宣言。絶好調の秋田が、このまま連勝街道を突き進む。【濱本神威】