女子は東北選抜が決勝で帯広選抜を7-1で下し、10大会ぶり2度目の優勝を果たした。

選手たちは、優勝が決まった瞬間、ハイタッチで喜びをかみしめた。「高校日本一」の称号を手にし、自然と笑みがこぼれた。スキップの永谷純奈(青森東高)は「ようやく日本一の目標を達成できた。久々の優勝ですごくうれしい気持ちとホットした気持ちがある」と、興奮気味に振り返った。

第3エンド(E)から勝負に出た。狙った位置にストーンを止める「ドロー」を仕かける帯広選抜に対し、東北選抜は精度の高い投球でハウス(円)の中にある相手ストーンを何度もはじいて2点を先制。第4Eに1点、第5Eに2点と着実に加点し勝負を決めた。

運も味方にした。予選リーグは帯広選抜と並んで3勝1敗だったが、直接対決を制したことから、首位で決勝トーナメント進出を決めた。今月上旬の全日本選手権で国内トップと対戦して疲労が蓄積する中、この日は決勝1試合のみだった。フォースの鈴木凜主将(青森明の星高)は「体力を温存して、決勝に臨めたことも勝因につながった」と力説した。

全員が2年生。今後は大学受験などを控えるため、東北での大会は今回が最後となる見通しだ。「有終の美を飾れた」。女子高生4人はこう声をそろえて、取材エリアを後にした。