宇都宮ブレックスの連勝が4で止まった。

第1クオーター(Q)のつまずきがすべてだった。東地区最下位のレバンガ北海道に7点連続で奪われた一方、開始後3分33秒に比江島慎(32)の3点シュートが入り、ようやく初得点。その後も強度の高い相手ディフェンスにてこずり、第1Qはわずか8得点に止まった。

大勝した11日は、第1Qだけで25得点。それがこの日は前半で20点しか奪えない。比江島が前半だけで3つファウルを取られるなど、フラストレーションのたまる展開になってしまった。後半は互角だっただけに、前半のとりこぼしが痛い。佐々宜央(さっさ・のりお)ヘッドコーチ(38)は「相手がアグレッシブに来たところにファウルも取られて審判と戦ってしまった。メンタルの部分で準備しきれなかったのが敗因。入り方、準備の仕方のところでコーチとして反省している」と振り返った。

100点ゲームの翌日、同じ相手に64点止まり。この振幅の大きさが今年のブレックスを象徴している。ただ明るい材料は、後半に鵤誠司(29)や高島紳司(22)らが見せた勝利への執念。相手コートから激しいディフェンスを見せ、後半だけで6回、相手のボールを奪取した。

15日には天皇杯準決勝、千葉ジェッツ戦が控える。リーグ戦では昨年10月26日に58-87と大敗している。佐々ヘッドコーチは「さっきロッカーでも選手に伝えたが、昨年のがんばりがあったからこそ、タイトルを狙えるところにいる。いかに切り替えられるか」と話した。東地区首位を走る相手に、ブレックスは強さと弱さのどちらの顔を見せるのだろうか。

 

鵤誠司の話 (大勝翌日の難しさを問われ)正直ありました。いろんなところでフラストレーションをためこんでプレーした部分があった。次の試合に向けて切り替えたい。日本一のタイトルを取るチャンスがあるから。